
見学会などで住宅展示場やモデルハウスに行って、「こんな家が理想だった」、「こんな戸建て住宅が欲しかった」と、いくつかの建物をみただけで即決していませんか? しかしそんな住まい選びの仕方に疑問を感じたことはありませんか。
住宅メーカーにもよりますが、多くの場合「工業化住宅」と呼ばれるもので、壁材から構成材、部材、設備品にいたるまで、単一の製品を大量に仕入れて使うことで、住宅の建設コストを抑え利益を出しています。しかしこうした大量生産型の一戸建て住宅と注文住宅の販売価格を比較してみると、それほど大きな価格の差はないのです。大量生産の住宅だから安いという認識は、「間違えだらけの家づくり」の第一歩です。注文住宅と大量生産型の規格住宅・分譲住宅の違いをくらべてみましょう。
住まいの資産価値や価格は、“購入したときの状態”だけではなく、10年後・20年後の住宅の有り様で比較してみましょう。分譲住宅や規格住宅は、築後10年が過ぎるとリフォーム時期といわれ、20年以上が経過すると建物の資産価値は消滅します。注文住宅は、むしろ10年後からが本領発揮です。天然素材を使った木の家は、20年が経過しても大がかりなリフォームとは無縁です。天然木の家は50年が過ぎても木のもつ味わい・風格が増し価値を失うことはありません。結局、長く使い続けられる注文住宅の方が安上がりという見方ができます。
素材や設備品は大量生産・大量発注するのが規格住宅の前提ですから、一見すると隅々まで最新型で良くできています。また風や光の取り入れ方、自然環境との共生なども研究されています。日本家屋の良さを規格住宅が取り入れはじめています。注文住宅は、住まいの部材1つ1つまでオーナーさんとの打合せで決めていくもので、春夏秋冬、日本の四季と上手に共生していく知恵が受け継がれています。 「規格住宅のほうが」という見方は、イメージや感覚によるものではないでしょうか。
“間取りが決まっている便利さ”はたしかにあるかも知れません。しかし親子が代々住み継いでいく家を、便利さや面倒のなさで決めてしまって良いのでしょうか。住まいは使い捨てではありませんから、長い目で見て住まいの間取りや構成の全体を決めていくべきです。間取りを考えるのが面倒という方でも、注文住宅なら担当者と世間話を交えながら打合せを進めていくと、自然と間取りが出来上がっていくものです。この家づくりの過程がオーダーメイドの家のよさです。 夢を語りながら、建築家と一つになって世界に一つの家をつくりあげる、それが注文住宅です。
耐震性や耐火性などの強弱は、壁材や基礎のあり方、構造と構造材で決まります。日本建築物の象徴でもある木造の寺院なども、建造から百年・千年が経過していながら、地震で倒壊した事例はありません。木組み工法や基礎がしっかりしている本来の日本家屋は地震につよく、負荷を吸収・分散できるように考えられています。耐震性は構造設計によって決まるものであり、規格住宅か注文住宅で決まるものではありません。注文住宅では、お客様のご要望を形にする際、求められる耐震性を確保するように構造設計を行います。そうすることによってバランスの良い、耐震性に優れた住まいが可能なのです。 また耐震性は住まいの強弱だけでなく、軟弱地盤か液状化が起きやすいかなど、土地の質にも大きく影響されます。耐震性を考えるのであれば、宅地や分譲地の地質も把握すべきです。グラウンドホームは、土地選び・土地探しから、家づくりをお手伝いしています。
グラウンドホームは茨城県内を中心に、天然木をふんだんに使った注文住宅の会社として多くの方から支持をいただいてきました。創業以来の実績で、「茨城で注文住宅といえばグラウンドホーム」と言っていただけるようになりましたが、その理由の中には、「売りっ放し、建てっ放しにはしない一貫した姿勢にもある」と自負しています。家は建てたときより、住みはじめてからの居心地のほうが大事です。暮らしてみなければわからない住まいの快適性について、ハードとソフトの両面から見守りつづけることで、「十数年のお付き合い」も当たり前のこととなっています。