約60坪の古民家。漆喰と無垢の木でつくられた
落ち着いた築100年を超える建物です。
障子や襖で仕切られた和室。欄間は洗って再利用します。
職人によってつくられた貴重な欄間の縦格子も再利用する計画です。
建具を取外し、壁や一部の天井を落とし、
屋根と骨組みだけにしました。
煤で黒くなった梁組などは、古民家を象徴する構造美です。
構造躯体に鉄骨を通し、油圧ジャッキと枕木を使って
建物を持ち上げます。
建物の下に基礎工事を行うための空間ができました。
新たに造る基礎配筋
基礎の土間 コンクリートを打設
基礎の土間 コンクリートの硬化
基礎の上に土台を敷きこむ
土台の上に建物を降ろしていく
土台の仕口に柱を落とし込む
建物を降ろし終わったところ
揚屋の際のジャッキ部分の土間工事
ジャッキ部分の土間配筋
ジャッキ部分の土間施工後
鋼製束の取り付け
新しい土台
敷居
大引き施工後
床下配管工事
木部洗浄@
木部洗浄A
木部洗浄B
木部洗浄後
木部塗装
いろり部分
床下断熱材施工後
床下地合板施工後
足場工事
外壁下地
耐力壁工事(外部)
耐力壁工事(内部)
防水シート施工後
断熱材施工
断熱材施工後
サッシの取り付け
外部板張り
外部板張後
古民家の風合いが感じられます
思い出の部材を再利用しています
思い出の部材を再利用しています
小屋組みもそのまま表しにしています
再生前の梁をそのまま構造美としていかしたリビング
土間部分に床を張り、居心地のよい空間に仕上げました
お施主様がこだわった囲炉裏
自在鉤と火棚が似合う、心が落ち着く部屋です。
縦格子の建具も、従来のものをきれいに手直しし、再利用しています
きれいに再生された床の間
書院障子や欄間、天井などは、一つ一つ職人の手で修復し、再利用したものです。
お施主様の昔の記憶と、再生された現在の住まいが融和し、懐かしさを覚えます
周囲と調和し、昔の記憶を心地よく呼び起こす、落ち着いた外観
これまでそこに存在した住まいが、これからも存在し続ける、
代々受け継がれてきた住まいを通して、悠久の時を感じます。